海中を自由に高度3次元航行する個人向けレジャー用潜水艇を完成させました。レジャーの他モニタリング、セキュリティ、レスキュー等、目的別に多種多様に潜水艇を利用することが可能です。

P1艇開発・誕生ヒストリー

当初2人乗りP-1潜水艇は1996年豪州法人アミューザモータズ社・代表宮川の道楽から始まりました。

1997年、豪州アミューザモーターズ社においてクレイ模型による試行錯誤を繰り返しそのコンセプトとデザイン等を決定、等身大のモックアップモデルの検討を経て事業化を開始。

2002年豪州から日本に事業主体を移し㈱アミューザジャパンを設立、九州大学工学部船舶海洋システム工学研究科(現九州大学工学部 大学院工学府 大学院工学研究院海洋システム工学専攻)と共同研究・開発を本格化しました。

2003年、水中ロボットや大学の試験水槽、精密機器等の開発・製造を手掛ける、極めて貴重な技術を持つ㈱テクノサービス(後藤隆文代表)、パイプ等の化学塗布加工の高い技術力を誇る㈱一六技研(福田実代表)、高難易度の精緻な金属加工技術を有する㈱ケイエス(佐々木義彦代表)のチームの参加により、2007年P-1の開発製造に成功し、長崎県平戸市で初の有人海洋試験を実施しました。

そして時を同じくして潜水艇畑の重工系OB陣の参画により、プロトタイプの改善や加工等を実施、本格的な潜水艇に改良した後6年以上の長期に渡り、沖縄で海洋試験を繰り返し種々のデータを収集し分析しました。その結果は以後のP-1に徹底して生かされています。

そして現在、東証一部上場企業との共同でS-1艇(3人乗り)、またイタリアの高名なカロツェリア協賛でのアクアトレイン、そして海外の政府や自治体の依頼による観光艇、ROV、AUV等、アミューザジャパンは種々の潜水艇や無人潜水機の開発・製造の専門会社として、極めて精力的に種々の水中船の実現に向かい邁進しています。

パイロットから:

本艇は急速潜航急速浮上の他、急角度での潜航浮上を行います。又従来の潜水艇が成し得なかったアクロバティックな運動性能を誇ります。高速で航行しておりますので、通常海底が岩場の場合潜航はおよそ30〜45度の傾斜で行います。またこの時の速度を8秒12m程に調整します。浮上は60度以上の急角度での飛び出しも可能ですが、艇の安全を考慮し普通20〜30度を保ちながら8秒10m程の速度で行います。海中での急速旋回も自由自在ですが、圧巻なのは海面すれすれで行う「ドルフィンダイブ」で、これはイルカの泳ぎと酷似した航行方法です。海面に頭を出したかと思うと瞬時に潜航し直後また浮上、そしてそれを 何度も繰り返す航法です。ドルフィンダイブには長期と短期の2スパンあり、長期は5秒程度、短期は2秒程度の潜航で浮上します。ハイドナはローリングがほとんど無く、ピッ チングに於いても3ノット以下の低速走行でわずか10cm、5ノットの走行で1m未満という極めて小さな上下幅しかありません。これらの運動はハイドナの性能の高さを 示すものだと確信しています。

研究開発チームから:

一般の方からよく尋ねられる質問として、「大きい潜水艇は製作が難しいでしょう?」というのが多々ある。答えはNOである。潜水艇は大きくなればなる程設計し易くなり、また走行性や各性能バランスも良くなって来る。それは大型はキャパシティが十分に有り、贅沢に色々な機材やデバイスが搭載可能であるからだ。従って最も困難を極めるのは、わずか5m長足らずの本艇である。このコンパクトな潜水艇は実際に狭い空間に数多くの物を積み込まねばならず、形状は卵型で不安定、とにかく開発に大きな苦労を要した。そしてそれ故に、あえて私達は卵型の小型潜水艇に挑戦したのである。正に安定と不安定の画期的融合と言えるかも知れない。